ステレオカメラを楽しもう

 コダック ステレオカメラ

 1954年に発売された,ステレオカメラの標準規格といえるリアリスト判(23mm×24mm)のステレオカメラである。パトローネ入り35mmフィルム(135フィルム)を使用するため,現在でも撮影のためのフィルムに困ることはない。しかし,リアリスト判へのマウントサービスは終了しており,プリントも特殊なサイズになるため,現像やプリントなどには工夫が必要となる。

 操作のためのノブ類は,カメラ上面に集中している。また,それらの配置は,左右対称を意識したものになっている。シャッタースピードは,Bおよび1/25秒から1/200秒が選択できる。フィルムカウンタは逆算式で,自動復元ではないのでフィルムを装填するたびに自分で設定する必要がある。

 フィルムを巻き戻すときは,巻き戻しレバーを引いて,スプロケットをフリーにする。フィルムを巻き上げると,スプロケットの動きにあわせてシャッターチャージレバーが動き,シャッターがチャージされる。このシャッターチャージレバーは,単独で操作し,シャッターをチャージすることも可能である。

 ファインダーを覗くと,その前に設けられた水準器も見えるようになっている。そのため,撮影時の水平が出しやすく,たいへん合理的である。

ステレオカメラ

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